軽井沢駅前の鉄道遺産(にしたい展示物)

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軽井沢駅を北口に出て、中軽井沢方面に歩く(旧)軽井沢駅舎記念館。

新幹線開業前の軽井沢駅舎を一旦取り壊して再築した建物で実に味わいのある建物です。

1階には鉄道資料 国鉄だけじゃなくて草軽電気鉄道も
2階には貴賓室が開放されていて 見どころがある割に 200円というリーズナブルな料金

碓氷峠を登り降りした電気機関車 EC40、EF63とか貴重な電気機関車とか......(10,000文字省略)


記念館の正面は交番、 その左手に保存されているのが 草軽電気鉄道の電気機関車「デキ12形 13号機」。
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パンタグラフに特徴があるのですけど今日はその中を舐めるように観察してきました。

運行当時は草津温泉方面に運転台を置いていたようです。
運転台の反対側には制御用の抵抗器が収められています。

モーターは2つ
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37KWの電動機が2つ 当然つりかけ式。

しなの鉄道で走っている115系電車の 3分の1のパワーで急勾配を登っていたのも凄い話ですけど、

鉄道の本質は安全に停止できること。

ところがこの電気機関車、ブレーキは手動ブレーキといって ハンドルを回してブレーキを掛けるという代物。

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運転席もさっぱりしたもので、今の電気機関車のような スピートメーターも圧力計も
有りません。
#昔々お西武鉄道の電車もスピードメーターが無かった記憶があります。

丸いハンドルがブレーキ。

他にも電気ブレーキが有ったようなのですが、手前のレバーがマスコンに相当するので
ここで切り替えたのでしょうか?

奥のレバーは逆転機かと思われます。


この狭い運転席でマスコンで電気ブレーキを掛けつつ、丸いハンドルでブレーキをかけながら
滑る山中(雪中)を走っていたのですから素晴らしい物を感じます。

昭和34年まで走っていたのですから、配線を交換して絶縁試験をすれば
モーターが元気なら走ることが出来るように思います。

草軽電鉄復活プロジェクトではバランスウエイトの代わりにバッテリーを積んで
ACCUMの様に 駅で充電→走行 という方式が取れないかなと思います。

今は交番の裏手なので部品盗難に逢わないでるのかもしれませんが

小瀬温泉駅あたりで走らせたいなぁと思うおやぢなのでありました。